ワタシは、ダレカに狙われているのだろうか。





『犯人』





きっと、誰かに狙われている。
いつも、誰かに見られている。
でも、怖くないのはナゼ?





わたしが、そんな風に思い始めたのは、
この高校に入学してすぐ。




その感覚は、今もずっと続いている。
どんどんと、強くなっていく。
見られている。



でも、怖くない。









わたしが、ふと冗談まじりでそのことを班の人に話したら。







クラスの人までその話聞きつけてみんなで笑い出した。
どうして笑うの?





本多くんは、顔を赤くして俯いた。
どうしたの?熱でもあるの?









「気になるなら、たまには周りを見回してみなよ。
 誰が見てるのか、すぐわかるだろうから」
















だから、わたしは見ることにした。
誰がわたしを見ているのか。狙っているのか。
あるいは、いつ殺そうとしているのか。
(被害妄想激しいよって突っ込まれた)






わたしがそっと周りを見渡すと。

何も変わらない。
誰もわたしをそんな目で見ていない。











不思議だな。不思議だな。






何度も何度も毎日毎日探したけれど、
犯人は見つからない。








ねぇ、本多くん。
誰かわたしのほう見てる人知らない?












何度も目があうから、そっと聞いてみた。
隣の席の本多くんは、笑った。








「きみの目の前にいるだろう?」

















犯人、見つけた。
ひどく、恥ずかしかった。



---------------------------fin.
中途半端だなあ。本多くんの口調が…。
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