take it easy 1話


小学校の、卒業式の1ヶ月前のこと。
あたしは健太に、告白された。
たぶん。

夢じゃないと思う。



健太の気持ちは、もう小学5年の頃から知ってたんだけど。
頭が真っ白くなって、あたしはただ俯いてばかりいた。と、思う。
ほんとに、なんか思い出せない。


そしてあたしはそれを断った。
ごめんって言って断った。

まだ小学生。
考えられなかった。



あれから何年だろう。
あたしは高校2年になった。


中学校での3年間。
健太とは、2年間同じクラスになった。
多少の会話はあるけれど、やっぱり告白した人と断った人。
その関係は、消えることはなくて、お互いものすごく気をつかった気まずい日々だった。
たまにそのことを知ってる人たちがあたしをからかったりしたけれど、 そんな気まずい空気が漂っていたせいで、中学2年になる頃は誰もその話をしなくなった。



あたしは、ひどいやつだったと思う。
態度とか、なんかとにかく最低だった。
健太が気をつかって普通に話し掛けてきても、なんか壁を作ってた。
とにかく、どうすればいいかわからなかった。




今わたしは高校2年。
健太とはじめて同じクラスになったのは小学校3年生だった。
それは今から何年前になるんだろう。

高校は、別々になった。
会うことも、なくなった。






きっともう健太だって彼女は何人か出来たりしたと思う。
もうあんな昔の話、どうでもいいって思ってるだろうし。
だけど、こうして健太のこと思い出すのは。




健太のこと、思い出すのは。









信号待ち。
あたしの隣にいるのは。
あなたは健太?

----------------------------fin
再会!もろ自己満足だ!20060503
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送