小谷と清水 カラス


「もしもし小谷ごめん」
「どうしたどうした」
「とにかく今すぐ来て」
「うわ、それはまた突然な。小谷はショートびっくりです」
「うんわかったから来て」
「小谷は今みんゴルをやっているので行けません、はなはだ申し訳ない」
「そんなのいつでもいいじゃん、とにかく来て」
「だから小谷は今みんゴルを」
「うざい。来い」
「うわ、わかったよ、くそ」
「ありがとう。カラスが怖くて」
「…………そうか、カラスか」
「大量発生してて通れないの。だから来い」
「………みんゴル」
「来い。ばいばい」
「…カラス……………」


―猛ダッシュでがんばる小谷(想像してお楽しみください)―


「もしもし。小谷はもうすぐ清水宅に着くところです」
「あ」
「…なんだその驚きの声は。すげえ嫌な予感がしますが」
「ごっめん、カラスいなくなったからもう来なくていい」
「…………」
「怒った?」
「おかんむりです。小谷を怒らせるのは珍しいことです」
「うわーまじーごめんねー、じゃあねー」
「おい」
「うち、行っても誰もいないからー。ありがとじゃね」
「……………くそ。役立たずのカラスめ。」

小谷は呟いて、コンビニでにやにや立ち読みをした。
暑い、夏になりかけのある日だった。



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清水が意外にわがまま。
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